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2023/08/30
弊社住宅設計が雑誌に掲載されました!!

Panasonicより取材の依頼があり

7月7日、東京より取材班が

弊社モデルハウスに

来てくださいました。

 

原稿が仕上がり

Panasonic

VERITIS MAGAZINE

に掲載されています。

↓↓↓

2023.08.15

ドアを主役に彩る「ジャパンディスタイル」

テクノホーム興永

奈良を拠点に、細部にまでこだわる自由設計の家づくりに伴走する工務店「テクノホーム興永」。

今回新しく、奈良県香芝市の真美ヶ丘ニュータウンにモデルハウスをオープンした。SNSから拾い集めたトレンドと現場で聞いたお客さまの声を反映した設計のこだわりとは?

ヒアリングから設計、工務管理、アフターケアまでを担うコーディネーターの岡西さんに語ってもらった。

自由設計だからこそ、
細部にまでこだわる

──最初に、テクノホーム興永の家づくりのこだわりについて、教えてください。

岡西: まず、構造は“地震に強いのが当たり前”と考え、木と鉄でできた強い梁で組み立てるパナソニックの耐震住宅工法「テクノストラクチャー」を採用し、住まいに安心をお約束しています。

その上で、お客さまの家族構成や理想の暮らし方、好きな雰囲気に沿って、間取りやデザインを形にしていく。スムーズな生活導線や無駄のない収納など細部のこだわりを実現できるのが、自由設計の注文住宅の醍醐味だと思うので、お客さまが納得いくまで、妥協はしません。

──お客さまとのやりとりを含め、家づくりはどんなふうに進められるのでしょう?

岡西: はじめましてのご挨拶から、どんな暮らしをしたいか、お客さまの想いをたっぷりお聞きします。最近はInstagramで情報を集めて、こんな雰囲気にしたい、これを取り入れたいとおっしゃる方が多いですね。モデルハウスに足を運んでいただき、暮らしのイメージを膨らませてそのまま取り入れたい!という方もいます。どんな小さなご要望でもお聞かせいただき、納得いく家づくりにしたいので、直接打ち合わせをする頻度も高いですし、LINEを交換して随時ご連絡いただくこともあります。

──しっかりヒアリングを重ね、プランを提案していくんですね。

岡西: はい。弊社は、手入れがしやすく高品質なパナソニック商材を標準仕様にしていますが、ご要望によっては予算調整をしながら、オプションになる「プラスα」の提案をさせてもらうことも。プランはイメージがしやすいように、3Dパースを作成し、材料サンプルを取り寄せて、目に見える形で提案するようにしています。そのほうがプランと完成時のズレが生じないので。

プラン1で決まる方もいれば、プラン30までブラッシュアップを重ねる方もいます。お客さまは「細かなこだわりも叶えてくれるから、どんどん欲が出てくる」とおっしゃっていました(笑)。

──自由設計だからこそ、欲やこだわりが出てきますよね。そこにとことん寄り添ってくれるのは心強いと思います。

岡西: お客さまとは、プランニングから引き渡しまで大体1年ほどのお付き合いになりますが、住まわれてからソファやゴミ箱、家具や雑貨の選定の相談を受けることもあります。新規のご依頼はお客さまからの紹介が多く、そうしたアフターケアも含めご満足いただけているからかなと思います。

格子のドアから得た
デザインの着想

──家づくりの過程でモデルハウスはどんな役割を担うのでしょう?

岡西: モデルハウスは、この建材を取り入れたらどんな暮らしが叶うのか、等身大のイメージができます。例えば床も小さなサンプルで見るのと、実際の大きな面で見るのとでは印象が変わってきますから。モデルハウスを設計するときは、デザインはInstagramでトレンドを追って”映える要素”を取り入れ、間取りは現場で聞いたお客さまの声を反映するようにしています。

──今回の真美ヶ丘のモデルハウスは、どんなコンセプトで設計したのでしょう?トレンドを取り入れたデザイン面から教えていただけましたら。

岡西: 繊細な和の伝統美とシンプルで温かみのある北欧の雰囲気を掛け合わせた「ジャパンディスタイル」をコンセプトにしています。SNSを見ていると、ここ数年、黒よりもグレーなど濃い色よりも淡い色を好み、木の質感を大事にされる方が多い印象です。

モデルハウスを設計したのは1年前なんですが、当時VERITIS(ベリティス)から新しく出た、優しい木の質感のイデアオーク柄と、グレージュに近いパールグレー柄を見て、これだ!とイメージが膨らんで。

さらに、和の伝統美を表現できるベリティスの格子調のドアから構想が広がり、ジャパンディスタイルでいこうとコーディネートが固まりました。

左:Plus Label (プラスレーベル)WJ型 イデアオーク柄 /
右:Standard Label (スタンダードレーベル)HC型 イデアオーク柄

──ベリティスのドアありきで、デザインコンセプトが決まったんですね

岡西: まさに。ドアはデザインの主役になるものだと思っていますから。今回の主役は、京都の町屋など日本の伝統的な家に使われる格子のドア。和室の入り口に格子調の引き戸(スタンダードレーベル HC型)を、リビングには採光部が格子になっているハイドア(プラスレーベル WJ型)を採用しています。ほかにも外観や玄関にも格子を取り入れていて。洋のテイストだけだとカジュアルな印象になりがちですが、和のテイストを加えることで、高級感と重厚感が出て、空間が引き締まります。

玄関のクロークや洗面室の収納扉はパールグレー柄にして、北欧テイストの温かみを演出しています。完成してみて、やっぱりイデアオーク柄とパールグレー柄は相性がいいなと思いますし、お客さまもこれだけは譲れないとオプションで取り入れてくれる方が多いです。

──ドアを基準に床や壁の色味も選ばれたのでしょうか?

岡西: はい。床はベリティスフロアーSのエイジドチェスナット柄を選びました。ドアを邪魔しない色柄にしたくて。白っぽいと和のテイストに偏りすぎてしまうので、薄すぎず濃すぎない色柄としてエイジドチェスナット柄がしっくりきたんですね。

床:ベリティスフロアーS エイジドチェスナット柄

色味や質感はたくさん取り入れるとごちゃついてしまうので、基本3種類くらいがいいと思っていて。今回は木の質感のあるもの、グレージュ、壁に使った白をベースに、アクセントとして家具で黒を散りばめるコーディネートにしています。

吹き抜けと格子で、
空間に開放感を

──間取りのこだわりはどんなところにありますか?

岡西: お客さまから「1階を充実させて2階はコンパクトにしたい」という声をよく聞くんです。1階は広くて開放感のあるリビングと水回りをまとめて、2階は寝室と子ども部屋を最小限のスペースで確保できればいいと。

なので、2階のスペースを削っても1階のリビングに開放感と明るさを演出できるよう、青空が映える大開口の吹き抜けをつくりました。また、土地が角地で南に庭をつくることができたので、キッチンからLDKと庭までを見渡せるようにしています。

1階は「ぐるぐる導線」と呼ばれる無駄な動きを減らすレイアウトにしていて。例えば食材の買い出しから帰ってきたときに、玄関から洗面室を通ってパントリー、そして冷蔵庫へスムーズに行けるようにしたり。洗濯物もランドリースペースとウォークインクローゼットを隣にして、各部屋に仕舞う手間を省いています。

──それだけで家事が楽になりますね!

岡西: 私も働く主婦なので、いち生活者の目線で提案をさせてもらっています。ほかにも、収納もどこに何をしまうかを決めて、収納家具も想定し、ジャストフィットするよう棚の幅も調整しました。お客さまの家づくりでも、例えば掃除機はコード式なのか充電式なのかまで細かく聞いて、あらゆるものが無駄なく収まるように設計します。

──開放感と明るさ、導線と収納。ほかに意識したことはありますか?

岡西: 今回の物件は4人家族を想定しているんですが、同じ空間にいて息が詰まらないように、家族それぞれの居場所を確保することも意識しました。階段の下にお子さんが勉強できるスタディスペースをつくったり、お母さんがほっと一息つけるようキッチンの背面にカウンターを設けたり。和室の扉をはじめ、格子は透け感があるので、気配を感じながら空間をゆるやかに仕切る役割を担ってくれています。

暮らしやすく、
心地よい住まいを提案し続ける

──今回の物件は照明の使い方も印象的だなと感じました。

岡西: 照明の当たり方で陰影ができて立体感が生まれ、空間がより素敵になるので、造作のやり方を提案したくて。例えばキッチンと寝室の上は、天井を折り下げて、その間に照明を仕込んでいます。今設計を進めているお客さんのほとんどがモデルハウスで見た照明の造作を取り入れていますね。

──モデルハウスで目で見てその魅力を体感できると、取り入れたくなりますね。今回のモデルハウス以外でも、今後お客さまに提案していきたいことはありますか?

岡西: 今回の物件もそうですが、モデルハウスをつくるときは、パナソニックの新商材を積極的に採用し、使い方を提案することも意識してるんですよ。

ベリティスはデザインや色柄のブラッシュアップがされていくので、こう来たか!と新商材の発表が楽しみなんです。すでにバリエーションが豊富なので、可愛いデザインからシックな空間まで幅広くお客さまのご要望に添える魅力があるんですけどね。

今お客さまに提案したいのは「AirVeiw(エアビュー)」( https://sumai.panasonic.jp/interior/door/pdf/airview.pdf )のハーフミラー調ガラスの使い方です。鏡面扉として、収納スペースなどに取り入れてほしい。

ちょうど今、来年のモデルハウスの設計に取り組んでいますが、今回とは違うコンセプトと新しい商材で、引き続き、暮らしやすくて心地よい住まいを提案していきたいと思っています。

耐震性の強い構造をベースに、暮らしやすさとデザインに心を寄せて、安心できる心地よい住まいをつくるテクノホーム興永。新しいモデルハウスには、SNSや現場で聞いたお客さまの声から得た知見がたっぷり盛り込まれていた。トレンドでありながらも、温もりと高級感があるジャパンディスタイルは歳月を重ねてもきっと色褪せない。テクノホーム興永はこれからも、十人十色のこだわりの家づくりに伴走していく。

テキスト:徳 瑠里香
写真:林 直幸

テクノホーム興永(興永建設株式会社)